3月7日 奥出雲から高梁市
奥出雲の朝は結構暖かかった。 それで春霞のような風景が見られた。 朝は月がまだ残っていて、月を追いかけるのも風情があって気持ちが落ち着くものだ。 そして入れ替わりに日の出の時間。 日が出る前の「かぎろい」まではいかないまでも、うっすらと明るくピンクとブルーの空は何とも言えず見ているだけだ。 朝陽がさくらおろち湖に映ってこれもまた美しい構図を作ってくれた。 この日の朝もほかにカメラマンはいなかった。 撮影の季節から外れているのだと思う。 だから独り占めの時間をゆっくりと愉しめた。 絲原記念館へ行く前に見つけた貨車1両置かれた小さな公園、朝の光の中でのんびりとした佇まいである。 絲原記念館は時間前だったが入れてもらって、これも独り占めの空間を愉しんだ。 ここからは「おろちループ」を経て芸部線沿いに高梁市まで向かう。 途中、菅竹小学校跡と太山寺に寄って素晴らしいコンテンツを獲得できた。 高梁市ではまずは吹屋へ寄った。 通りは一段ときれいになっていて少し雰囲気は落ちたように感じた。 すさんだ感じは全くなくなっていたのが物足りない。そして宿舎では50人ほど泊まれる施設で一人だけの世界。 トイレに行くのも怖い感じさえした。 明日はどこに行くという先がないのでいつもよりゆっくり出ようと思う。
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